友人がジベル薔薇色粃糠疹
にかかったそうです。
初めて聞きました!
1)ジベル薔薇色粃糠疹
ジベル薔薇色粃糠疹
このひふ病は、全身あるいは体幹(お腹や背中)を主とした部位に紅斑(赤い斑点)がたくさんできる病気です。
この多発性の紅斑の体幹における配列模様がクリスマスツリー様に見えるのが特徴です。
発熱や倦怠感などの全身症状はほとんどなく、皮膚病に有りがちな痒みもほとんどないのがもう一つの特徴です。
この病気は比較的若い人(10~30代)に出来やすく、また夏より冬に多いと言われています。
はじめ軽い風邪症状があり、その1~2週後に突然指先くらいの大きさの紅斑が体中たくさんできて驚いて受診される方が多いようです。
詳しく問診してみると、親指くらいの大きさの赤みの少し強い、表面に鱗屑(皮膚表面の角質がはがれた状態)が付着した数個の皮疹(皮膚にできる病変)が多発性紅斑のできる前に先行して生じている場合もあるようです。
これを原発疹といっています。その後にできる多発性紅斑のそれぞれにも粉をふいた様に見える鱗屑が付着しており、個々の形は横に広がった楕円形をしているのが特徴です。
この病気の原因は何らかのウイルス感染による二次的な反応と考えられていますが、詳しいことは不明です。
この病気自体が伝染することはありません。 ジベル薔薇色粃糠疹は、ほとんどの場合1~2ヶ月で痕を残さずに自然治癒するため、特別な治療は必要ない場合が多いのですが、まれに痒みが強いなど不快な症状が出ることがあり、その場合には症状を軽減する外用薬や内服薬が処方されることもあります。再発はまれとされています。
ジベル薔薇色粃糠疹によく似た病気に、梅毒2期疹、脂漏性皮膚炎、乾癬、ジアノッティー症候群、癜風などがあります。
友人曰く、
「幸い、顔や、手足にはでないので、
長そでの服を着てると気にならない。
激しいかゆみがある訳じゃないけど、
自然治癒を待つだけなのがもどかしい」
とのことですが、どうやら、
あまり心配はなさそうです。
ついでによく似た病気
と言うのもググってみました。
2)梅毒2期疹
第2期梅毒
感染後3カ月ぐらいすると、血流に乗って全身に広がった梅毒トレポネーマにより、全身の皮膚に梅毒性バラ疹と呼ばれる淡く赤い発疹が多数現れます。
性器や肛門周囲に扁平コンジローマという平らなしこりができたり、口腔粘膜に発疹ができたりすることもあります。
多くの場合、何カ月かすると症状は消失しますが、繰り返し現れることもあり感染が治ったわけではありません。
蕁麻疹(じんましん)やアレルギー性皮膚炎、他の感染症による皮膚症状と間違えることもあるので、梅毒の疑いがあるときには血液検査をして感染の有無を確認することが必要です。
これは、
昔の遊郭や赤線の映画等で見た、
恐い病気ですね。
近年特に、20代女性の患者数が
増加しているのだそうです(@@;)
抗生物質のお陰で、
早期治療すれば完治できますが、
治療が遅れたり、放置してしまうと、
脳や臓器、神経などに
重大な合併症が生じる今でも怖い病気です。
しかも完全な免疫はできないので、
再感染もあるそうです!!!
気を付けてくださいね。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い場所(鼻の周辺や頭皮など)を中心に起こる皮膚炎です。
皮脂には本来、皮膚や髪の毛を保護し、潤す働きがあります。ところが、皮脂の分泌量が多すぎると吹き出物ができたり(ニキビ)、皮脂にふくまれる脂肪酸が酸化すると臭いを発したり(加齢臭)と、ちょっと厄介な面もあります。
4)乾癬
乾癬
皮膚の炎症症状を伴い慢性の経過をとる病気です。
「かんせん」という名前から「人から人にうつる」と誤解されやすいのですが、他の人に感染する病気ではありません。
皮膚症状の見た目や現れる場所は人によってさまざまですが、頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざなど比較的外からの刺激を受けやすいところに出やすいという傾向があります。
典型的な症状は、皮膚から少し盛り上がった[浸潤・肥厚(しんじゅん・ひこう)]赤い発疹[紅斑(こうはん)]の上に、銀白色のフケのようなもの[鱗屑(りんせつ)]がくっついてポロポロとはがれ落ちます。
5)ジアノッティ症候群
ジアノッティ症候群
身体の皮膚に赤い皮疹が出る病気です。
特に、肘や膝の外側や手足の先端、顔などに出やすいです。
原因は感染によるものがほとんどで、B型肝炎ウイルスやEBウイルス、マイコプラズマが原因微生物になることが多いです。まれにワクチンを接種した後に起こることもあります。
皮疹以外の症状として、熱がでたりリンパ節が腫れることがあります。
友人は、ジベル薔薇色粃糠疹が、
「比較的若い人(10~30代)に出来やすい」
と言うのに、気をよくしているようです(^◇^;)
最後までお読み頂いてありがとうございましたM(_ _)M