rin_to_bonのブログ

賃貸住宅で猫様と暮らして早40年強🙀

Fukushima 50 東日本大震災 3.11 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

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Fukushima 50

映画Fukushima 50 の公開を待っていましたが、

ちょうど新型コロナ騒ぎが始まった頃の公開で、

やむなく原作本を買ってみました。

(つまり、ふた月位前の読後感となります)

臨場感溢れる描写の何もかもがショックでした!

 

吉田所長や原発の関係者、自衛隊

消防署員の皆様の頑張りが無かったら、

新型コロナ以前に、間違いなく日本は殲滅

(正しくない使い方かもしれないけど)されていたという恐怖。

 

不眠不休の正常な判断力を削がれた激務中で、

辛うじてメルトダウンを防ぐ奇跡を起こしたのは、

まぎれもなく現場で戦ってくださった皆様

だという事を実感させられます。

  

そして忘れてはならない、福島の皆様の孤独な闘い

今回の新型コロナの害は、全国的どころか世界的だから、

不安や恐怖はあっても、

比較的孤立感を感じることは少ないと思います。

 

罹患された方は別ですが、

それでも皆「明日は我が身」

と言う気持ちを持っているだけ

完全孤立ではないと言えるかと。

 

しかし3.11の後の福島の皆様は、

被害者なのに限りなく孤独…

特に、避難区域に居住されていた住民の皆様は、

ひたすらお気の毒なだけなのに、

その後長く人災にあわれた上、

被災前の生活に戻ることは叶わないという現実。

 

自然災害の多い日本では、

毎年、少なくない被災者がいらっしゃいますが、

放射能汚染問題は別格で

原発のお陰で潤っていたのだから」と言う理屈は絶対通らない。

 

そもそも苦渋の選択でリスクのある

原発」を受け入れざるを得なかった悲しい事情は、

原子力発電所を抱える地域に共通するし、

その恩恵を受けていながらその現実を無視している私たち。 

 

原子力…エネルギー問題は、私には難しすぎて…。

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 (数年前に名画座で鑑賞した「六ヶ所村ラプソディー 」)

 

東京在住だった私は、

TVで津波の映像を観ては「悲惨!お気の毒!大変だなぁ!」

と思いつつ、震度5強で壊れた家具や食器類の後片付け、

わずかな物資の不足や生活の不自由さに憂えていた事を思うと、

申し訳なくとてもとても恥ずかしくなりました。

 

公開前は「絶対観たい」と思っていた

「映画Fukushima 50」ですが、

「死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発」を読んでしまった今、

映画を鑑賞する勇気の無い…私。